安息日の歴史

創造週

 は人類歴史の古い時代から見られます。その起源については、月の半分をさらに二分して七日としたとか、七という数を特別視したなど諸説がありますが、はっきりしていません。ただ聖書だけがその起源を明確に記しています。聖書は、神が六日のうちにこの世界をつくり、七日目に休み、この日を祝福し聖別された( 創世記2:1-3) と記しているのです。この日は安息日と呼ばれています。

週の起源とその名称

 書の週日の名前は、第一日、第二日…と呼ばれ、特に第七日は安息日、第六日は準備の日と呼ばれています。現在用いられている日曜日、月曜日…という名称は、太陽系の惑星からとられたもので、カルデアの占星術と関係があります。紀元200年ころのディオ・カシウスの説明によると、一日の各時間は、当時知られていた五つの惑星―土星・木星・火星・金星・水星―と太陽と月によって支配されていると考えられていました。惑星の順序は、太陽系の外側からの順序です。太陽の位置は当時の天動説の考えによると、火星と金星の間で、月は水星のあとにきます。

 こで例えば、第一日の一時間目を太陽が支配するとすれば、二時間目は金星、三時間目は水星…となり、二四時間目は水星、第二日の一時間目は月、二時間目は土星…二四時間目は木星、第三日の一時間目は火星…というようになります。そして一日の一時間目を支配する星の神がその日を支配するとしてならべてみると、日、月、火、水、木、金、土という週日の順序がでてきます。

 在使われている惑星の名前で呼ばれる週日と聖書の中の第一、第二…第七日とはどんな対応をしているでしょうか。それを調べるには、キリストの復活が日曜日であったこと( これについては全然異議がない) を出発点として考えることができます。ルカによる福音書二三章に、キリストの十字架刑が終わったあとのことが次のように記録されています。

 の人がピラトのところへ行って、イエスのからだの引取り方を願い出て、 それを取りおろして亜麻布に包み、まだだれも葬ったことのない、岩を掘って造った墓に納めた。この日は準備の日であって、安息日が始まりかけていた。…そして帰って、香料と香油とを用意した。それからおきてに従って安息日を休んだ。週の初めの日、夜明け前に、女たちは用意しておいた香料を携えて、墓に行った。ところが、石が墓からころがしてあるので、中にはいってみると、主イエスのからだが見当らなかった( ルカによる福音書23:52-24:3)。

 こに「準備の日」「安息日」「週の初めの日」という三つの日が出ています。「週の初めの日」はよみがえりの日で、これが日曜日であれば、その前の日、安息日は土曜日であり、準備の日すなわち第六日は金曜日になるわけです。

安息日の歴史と意味

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週の起源とその名称、安息日の意味、安息日をいかに過ごすかなど安息日についての歴史や意味がわかりやすく書かれている。

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